OUR STORY
STORY01
抹茶だけじゃない、日本茶の世界
日本茶といえば、まず思い浮かぶのは抹茶かもしれません。
世界中で愛される抹茶は、急須も不要で、ラテやスイーツにもアレンジしやすい。栄養もまるごと摂れるスーパーフードとして広がり、高価でも売れ続けています。
でも実は――抹茶は日本茶のごく一部にすぎません。
碾茶という製法のお茶を粉末にしたもの、それが抹茶。日本には、煎茶、釜炒り茶、萎凋茶など、多彩で個性豊かな製法のお茶があるのです。
STORY02
私たちの気づき
私たちは大手飲料メーカーでお茶の商品開発をしてきました。
その中で、日本各地には本当に多様な味わいのお茶があることを知り、心から驚きました。品種や製法ごとに香りや余韻が異なり、まるでワインやコーヒーのように楽しめる世界が広がっていたのです。
そして、そうした煎茶や釜炒り茶、萎凋茶といった製法なお茶を粉に挽くことで、抹茶以上に品種やテロワールの違いを楽しめ、抹茶のように自由に楽しめる「次世代のお茶」を生み出せることに気づきました。
STORY03
失われつつある多様性
ところが現実には、抹茶ばかりが売れるようになり、煎茶やその他のお茶を作る農家は年々減少。日本のお茶文化の多様性は損なわれつつあります。
碾茶以外のお茶を挽いたものは「粉末茶」と呼ばれ、「安いだけのお茶」としての扱い。質が極端に低い茶葉だけが使われて、給茶機や回転寿司のお茶のように“安かろう・悪かろう”のイメージが定着しています。
STORY04
「挽き茶」がひらく、新しい日本茶の時代
だから、私たちは決意しました。
「日本中の個性溢れるお茶を、抹茶のように自由に楽しめる"粉のお茶"にする。」
それは「抹茶」でも「粉末茶」ではなく――挽いたお茶、「挽き茶」。
私たちは、お茶文化の多様性を守り、日本茶の新しい楽しみ方を広げていきます。
そして願うのはただひとつ。
もう一度、日本茶が「多様で、豊かで、誇れる文化」として息づく未来。
一杯の挽き茶から、その物語を始めていきます。